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配当重視の投資 − 配当金にかかる税金を取り戻すために今やること

 

   年末が近づいてきました。配当金を目当てに投資戦略をたてている方は、配当金にかかっている税金も相当な金額になっていると思います。節税のためできることがありますので、この時期にやることをまとめてみました。

 

 


 
損益通算を利用する

 
  配当金による利益は株式売買による損失と通算することができます。配当金で収入を得ていても、(たまたま)株売買で損が出てたらその分帳消しにして(税金をまけて)やってもいいよ、という制度ですが、たいがいは節税のために意図的に損失を計上して利益を圧縮します。配当金の利益分を、株式売買による損失で減額、または丸々帳消しにします。

  配当金額を上回る損失を出せば、配当金で源泉徴収された税金が丸々取り戻せますので、これを目指そうと思います。

 


1. 現時点での損益を確認する

  12月に入ったら現時点までの株式売買損益を確認してください。特定口座を持っている場合、たいがいその時点までの年間損益がわかるようになっているので、トータルでどれだけ儲かっているか確認します。複数の証券会社で取引をしてる方はその合算です。証券会社で確認方法が違うと思いますので、バタつかないように注意してください。


2. 配当金利益を計算する

  12月上旬になると3月決算会社の中間配当が振り込まれます。これでだいたい年間の配当金額が確定しますのでそれを集計します。

  配当金を銀行振り込みにしていても、別途郵便で発行会社(が契約している信託銀行)からお知らせが来ているはずなので、その中の「配当金計算書」を収集してください。この時期に1年間の郵便物から1枚ももらさず計算書を探し出すのは至極の技ですので、普段からこの計算書だけは1箇所にちゃんと保管するようにしておきましょう。なくしてしたら集計も困難になりますし、確定申告でも支障が出てきます。e−TAXにすれば計算書の提出は必要ないのですが、保管義務はあるのでいづれにしろ紛失してたらアウツです。

  今年の計算書がすべて揃ったら配当額を集計してください。税金が引かれた「支払金額」ではなく、税引き前の「配当金額」ですので注意してください。


3. 繰越損失額を確認する

  株式売買の損失は3年間繰り越しできます。前年の確定申告書から、翌年以降に繰り越せる損失額を確認してください。第三表のその他欄に載っています。平成30年の申告書だと、88番の数字です。


4. 現時点のトータルの損益を計算する

  1(年間売買損益) +  2(配当金総額) -  3(繰り越し損失) を計算してください。

  大幅なプラスですか? 投資が上手な方ですね。羨ましいです。ここがプラスの場合は利益を圧縮する必要がありますので 5以降にすすんでください。この時点でマイナスの方は、この時期に配当金関連の税金対策でやることはありません。お疲れさまでした。


5. 損出し調整を行います

  年末までに損失を計上します。4で算出した額に見合う(ちょっと上回るくらい)額の損をだしてください。年末までというのは、受渡し日が年内になること、つまり年内最終売買日の2営業日前までに売買を行う必要があります。受け渡し日が翌年になってしまうと、今年の損益に反映されないはずです。

  含み損のある銘柄を一旦売却して買い戻しを行うと、ポートフォリオに影響を与えずに(取得価格だけが下がる)損失計上することができます。厳密にやるにはクロス取引(同時同額で売買を行う)をやるのでしょうが、損失を計上できればそれでいいのでできるだけ近い値段で買い戻せればいいと思います。

  ここで注意ですが、売却と買い戻しを同日で行うと、特定口座の謎の計算式(説明してもらったのですが屁理屈をこねてるようで、しかも忘れてしまいました)により、意図した損失が計上できないことがあります。同日にやったのがいけないのか、同一銘柄を一部残していたのがダメなのか、平均単価がうまく下がらないのです。よってワタシは買い戻しを翌日以降にズラして行うようにしています。日をおくと価格変動リスクはあるのですが、損出しを失敗すると還付金が減りますからね。

  もう一点注意。ここでは含み損を利用した損出し調整を説明しました。含み損を抱えてる方はこれで何も失うことはないのでぜひやるべきです。では含み損がない人はどうしましょう。ムチャクチャなトレードをして意図的に損失を出すことは可能かもしれません。(仮に意図的に損失を出せるなら、その逆をやると確実に儲かることになるが…) でも今回の目的は税金を返してもらうことです。損を出せば利益を圧縮できるのは事実ですが、微々たる税金のためにわざとリアルな損失を出すのは本末転倒だと思いますので、その辺りよく考えてくださいね。

 

 

  以上、損出し調整まで終えて、配当金を含めた年間株式売買損益をマイナスにしておけば、年度末に確定申告することにより配当金にかかっていた税金を取り戻すことができます。申告関連のことについては以下のサイトをご参照ください。

 

blog.goo.ne.jp  配当金にかかった税金を取り戻す -ローコストでかつ楽しく

 

 


不労所得生活のための投資戦略

  不労所得で生活できたらいいな、という願望は有閑階級に憧れる庶民なら誰でも考えることかもしれません。ワタシは働くのが人一倍嫌いなせいもあって、不労所得で生活、、マジでできないのか?? と願望ではなく本気で考えるダメ人間です。わりと本気で吟遊詩人になりたい。。

  不労所得の代表格というか、一番簡単で楽なのは配当金です。昔は預金利息も不労所得のひとつに数えられたのでしょうが、この低金利では所得とは言えなくなってしまいました。配当金は主に株式配当と考えていましたが、債券運用のETFで4%の配当利回りなんてものもあるのですね。SPYD、LQDですか、外貨建てなのでアレですが、ちょっと興味深かったです。以下のサイトはとても参考になりました。

 

kobito-kabu.com -こびと株.comさんブログ   掲載マズかったらすみません