深呼吸して - ローコストかつ楽しく

当時ビデオなんてなかった（少なくともウチにはなかった）。なので時を越えてこの映像を見れるなんて思ってませんでした。涙が出そうです。

インターネットなんてもちろんなくて（まだARPANETの時代かしら）、自分のくだらない感想だとか、ごくごく一般人の思いが面と向かわず互いに交換できるなんて想像もできませんでした。

当たり前のように過去の映像を見て、笑ったり懐かしがったりしますが、これってすごい変化ですよね。当時もそれぞれの思いはあって、ただ一般人レベルの共有手段がなかっただけなんですよね。往時を今も忘れてない奇特な人たちがたくさんいて、３０年以上の時を越えて情報共有が噴出する。この時間差の感覚は生まれたときからネットがある現代人には無縁で、特定の世代にしか味わえないものでしょう。

今は事象に対してリアルタイムに情報共有がされる。共有されない思いの滞留がないので、即座に流通し、消費され、それで終わる。リアルタイムが素晴らしいのかは置いておいても、即時性はいいことなのだろう。しかしこの、時代を越えて濃縮された個々人の記憶の共有は別の趣があって素晴らしい。これってデビュー曲だっけ？これが初お披露目かは定かではないけどいろんな意味で衝撃だった。個人的にはマリーナの夏の方が好きだが。