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Windows10へのアップグレードは今でも可能です。でもウチではお約束の不具合が

Windows10のアップグレードの話です。今でも、というのは平成30年10月時点です。

ワタシはもう何年も前からLinux(ほとんどUbuntu)を使ってるのでWindowsはどうでもいいのですが、いくつか持ってるメーカー製PCに入ってるWindows7のサポート切れが迫ってると聞いて少し気になっていました。

いや、Windowsはほとんど使ってないのでサポート切れもホントはどうでもいいのです。ただ3ヶ月に1度しか使わないもんでも、みすみすサポートが切れてしまうのを眺めてるのはどうも許せない。貧乏性なもんでw

 

なぜ今かというと、Windows10への無償アップグレードはとっくに終了したと聞いていたのに、実はできるんだよ~ん!との情報を耳にしたからです。Windowsについての関心がもともとないのでアップグレード情報も不確か極まりないのですが、タダでできるんならやってみようじゃないかということになりました。


Windows10へのアップグレードは今も可能

ウチにはWindowsが入っているPCが3台あります。すべてUbuntuとのデュアルブートにしてLinux側をメインに使っています。日常的にWindowsを上げてないせいなのか、3台ともアップグレードに関する通知らしきものはなかったです。この3台をたて続けにアップグレードしました。

公称されてるアップグレード期限は過ぎてるらしいですが、裏技的なアヤしいものではないようです。出所が本家のサイトですからね。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

 

もちろん無償でできました。(ワタシの場合カネがかかったらこんなこと絶対にやりませんw) ただし認証を受けた7等の正式なライセンスは必要とのこと。まぁ当然ですよね。

ワタシはWindowsはどうなってもかまわないのでおもむろにアップグレードをかましてしまいましたが、PCがWindows10対応かどうか確認が要ると思います。あとはバックアップなども忘れずに。

 

Windows環境で上記のサイトからツールをダウンロードし、あとは指示に沿ってやればアップグレード可能です。

この方法は特に秘密ではないようですが、もう無償アップはできないというのが世間の情勢ですよね。なぜ知る人ぞ知るのような状態になってるのかは謎です。いつまでこのやり方が使えるのか。この点も不明です。とりあえずこのツール(ISOイメージ)を保存しておくといいかもしれない。(実はこれを後々使うハメになりましたw)

 

※この記事を元にしてYouのシステムに悪影響が出ても責任は負えません。単に当方が行った手法の紹介であり、あくまで参考程度に留めてください。投資と知的好奇心は自己責任で


不具合がおきましたw

1台目のアップグレードが終わりました。Linuxは新規インストールもアップグレードも鼻ほじってる間に終わってしまいますけど、Windowsはこんなにかかるんけーくらいに時間かかりました。でもこれはウチのマシンスペックの問題かもしれません。

このアップグレード手法がいつまで使えるのかわからない。モタモタしてる間にできなくなっては悲しいので別のマシンも続けてやっていきます。

 

2台目はノートPCです。こちらも時間はかかったものの無事アップグレードできました。ここでふとLinux側がちゃんと上がるのか?との疑問がわいてきました。念のため確認します。

このPCはセキュアブートの関係なのか知りませんが、デュアルブートの片側を立ち上げるときはブートメニューで選択する必要があります。(Grubメニューでうまく切り替えられない)

Linux側を選択して起動します。「Boot Failure!」バーン!!
うわぁ。

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やっちゃいましたw デュアルブートLinux野郎が一度はハマる、OSインストールすると片側が立ち上がらなくなるお馴染みのトラップです。ワタシも経験あって修復もしたはずですが、やり方を確実に忘れています。しかも素直なMBR形式のブートなのかよくわからない未知の環境です。あまり考えすぎると鬱になりそうです。。

まずはなんとかLinux側を起動させないといけません。LinuxGrubでブートされていて、少なくともLinux側のパーティションが無傷の場合(WindowsインストールでMBR等が壊されただけ)であれば大したことないのですが。

レスキューディスクを用意します。Linuxのレスキューディスクは特別なものではなく、例えばUbuntuのライブDVDがあればそれで間に合います。この仕組みを考えた人は天才だと思う。だからライブDVDは焼いて残しておく必要があるのですね。

 

UbuntuライブDVDは有能

Ubuntu16.04のライブDVDを入れてドライブからブートさせます。そこからインストール済みのLinuxを起動させるのは、、boot=casperをどうするんだったっけなぁ。とかモタモタしてたらライブDVD自体のUbuntuが立ち上がってしまいました。おーい。

お前じゃないんだよ、とシャットダウンしようとしましたが、ここからシステム内のHDを覗けますね。どうやらUbuntu内のデータは無事のようです。それと起動パーティションが「/dev/sda8」ということが確認できました。この機能も地味に優秀ですよね。ドライブにアクセスできるということは、最悪対象のOSが起動できなくても、データを救出することもできちゃうので被害を最小限にできますからね。

あっ、これGPTフォーマット? イヤな疑惑がわいてきました。GPTフォーマットされたドライブにPBRってあるんけ? 知らずにやるとドライブ丸ごとブチ壊しそうで怖いです。。

 

起動パラメータ「boot=casper」を書き換える

思い出しました。ライブDVDから本体のLinuxを呼び出すのは、grubメニューのとこで「e」を押して、起動パラメータ編集で「boot=casper」のところを書き換えればいいんでした。このPCのLinux起動パーティションはsda8なので「root=/dev/sda8」と上書きします。

このやり方はすごく有用だし、もっと周知すべきだと思うのですがいかがでしょうか 。ctrl + x で起動がかかります。 

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えーっと、これでうまくいくはずなのですが、ブートプロセスに入ったところでなにやらエラーメッセージが出ていっこうに進みません。しかも文字化けしてて何言ってるのかまるでわからず。。途方に暮れました。もうダメかもしれない。PCの障害ってなんでこんなに精神的にくるんだろう。

ふとDVDメディアを漁っていたら、Ubuntu14.04のライブDVDが出てきました。今やったのは16.04のディスクです。レスキューディスクとしての機能が違うことはないと思いますけど、14.04の方を入れて同じことをやってみます。
 

立ち上がりましたw いったい何が違うんでしょう。疲れるわー。まぁとにかく立ち上がったらこっちのもんです。grubメニューを再作成して、PBRに送り込みます。しかしGPTフォーマットでブートファイルをPBRにかましていいんだろうか。完全にMBR時代の知識なんじゃが。端末で以下のコマンドを打ちます。

$ sudo update-grub
$ sudo grub-install /dev/sda8

 f:id:rsquared:20181004235514j:plain


エラーはないようですが、インストーリング、、efiプラットフォーム? sda8のPBRには入ったのか入らなかったのかどっちだ??

でもこれでなんとか動きました。今回はupdate-grubでちゃんとwindowsも検知してくれたので、grub経由でwindowsも起動できるようになりました。これは意外な収穫でした。

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これがこのPCのHDですが、これだけドライブがあるのに拡張パーティションがないということはMBR形式でないことを物語っていますね。パーティションテーブル情報でもgptが確認できます。今まで気づかなかったのが謎です。

 

なんとか修復はできたのですが、GPTフォーマットでのブート挙動が整理できてないので、うまくやれたのか甚だアヤしいです。このPCをいじる度にやらかしそうで怖い。UEFIからのブートプロセスを勉強しないといけませんね。


レスキューディスクからの立ち上げと、ブートファイルの修復についてはこちらに詳しく簡潔に書かれています。

Linuxの後にWindowsをインストールしてデュアルブートにする|へっぽこプログラマーの備忘録

F6押すのかぁ、知らなかった。どこかに書いてあったのかな。

 


また不具合がおきる(いったいなんなんだ)

2台目のバタバタがおさまったのもつかの間、3台目にかかります。こちらは1台目のと似たような機種なので余裕です。

アップグレード自体は終わり、更新を反映しています… とのことで長考に入ってしまいました。モニタ画面は真っ暗です。1時間くらいこの状態です。さすがにこれは変じゃないか。余裕こいてるとこれですよ。

HDランプはたまにチカチカしてる。何かやってるっぽい。待つべきか。あと10分このままだったらブチ切ろう。

 

怒りの強制終了です。果たしてアップグレードは終わったのだろうか。ブートプロセスに入ると、10の起動画面が出てきます。なるほど。と思ったらそこから画面が消えてそのままです。

HDランプはチカチカ。システムは動いてるっぽい。でも画面が真っ暗で何もできず。これはやってしまってますわ。ディスプレードライバーの問題?
 
あぁ、、Windowsの不具合の対処法なんて知らねぇw もう勘弁して。

この不具合は苦難の末に解決していますが続きは別記事で書きます。

 

rsquared.hatenablog.jp

 


このようにウチではアップグレードに関していくつかの不具合が発生しました。どこでも起きるものではないでしょうけど、アップグレードすればいいってもんじゃない、ってのは実感として感じられました。不具合以外にも、マシンスペックのせいかWindows10では全体的に動きがもっさりするようになりました。

ワタシは専らUbuntuを使ってるので問題ないですが、Windows10へのアップグレードを目論んでる方は要否をしっかりご検討ください。

 

 


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